『闇の中の幽霊』(7)

半パラレルです。
小松の職場が違います。あとは原作ベースです。
 
 
※R18えろしーんのみ(^^;)
読み飛ばし可、です(^^;)
 
次回がラストです。
 
 
『闇の中の幽霊』
 
(7)
 
 
 
 
唇を首筋に回すと小松の身体が思った以上に反応した。
今更ながら、戸惑いを感じた。
また闇の中に戻らせてしまうのではないか。
怖い物など無かった筈なのに、今は小松の心や体を、僅かでも手放すのが怖かった。
二人の間にある数枚の布地すら邪魔で、それでも乱暴なことは出来ずゆっくりと取り払う。
「少しでも嫌だと思ったら言え」
狭いベッドに小さな身体を横たえると、小松は目を閉じて小さく頷いた。
「…目は開けといてくれ」
「トリコ…さん」
「お前に、オレを見て欲しいんだ。…お前を好きな、オレを。」
そう言うと、再び首筋に舌を這わせた。
視線は外れてしまうが、そういう問題ではない。
オレを意識して欲しかった。
“お前を、抱いているのは、オレだ”
昨夜の言葉が脳裏を横切る。
だが繰り返しはしない。
壊れ物を扱うように、舌は鎖骨を掠めながら、そのまま胸の果実にたどり着く。
「ひ…ぅ…ンっ!」
見なくても、口を手で覆っているのがわかる。
「辛いか?」
小松はそのまま首を横に振った。
 
声を出させようかとも思ったが、そこは小松に任せることにした。
昨日の今日、性行為をしているのを知られたくない、と思うのは仕方の無いことだ。
(最初なんだし、な)
けれどいずれは…、と未来をイメージすると、ふと心が軽くなった。
この腕の中にいる愛しい存在と歩む未来に、闇は無い。
もう俺たちは歩み始めたのだ。
 
じわりと反応する自身に背中を押され、再び果実を貪る。
「…ッ…んっ」
軽く歯を立てれば、顎が上がり、身体が跳ねた。
溢れた唾液を尖りと共に吸い上げる。
「ぁああ…!」
ずり上がる身体をベッドに押し付けて、同じところを責め続けた。
「…!…っ、…ン」
今度はもう片方を同じように愛撫する。
「ゃ…だめ…」
否定的な言葉が聞こえたが、拒絶ではない。
証拠に、オレの胸の辺りにある小松のものが主張を始めていた。
誘われるように唇を寄せると、迷わず口内に納めた。
「――!!ダ、…ェ…!」
急に髪を掴まれた。
髪を掴まれているのに声がくぐもったので、視線を上げると、小松は左手で枕を顔に当てて声を抑えていた。
オレを見ろって言ったのにな…。
だが、髪を掴まれているのは、存外に気分のいいものだった。
それに小松にとっても声を殺しやすいのなら、このままの方がむしろいいのかもしれない。
 
十分固くなったところで、唇を離す。
「…っ、はぁ…っ、…?」
口淫でイかさせると思っていたのか、戸惑う小松から枕を取り、抱え直して腿の上に乗せる。
「な…に…」
「挿れるのは、また今度な」
頬に軽くキスをして、男根を揃えて同時に扱く。
「ひゃ…ぁっ!」
サイズの違いはこの際ご愛嬌だ。
体躯の差を考えれば、恥ずかしいことなんかない。
どちらのとも取れない先走りの液が潤滑油となり、淫猥な音を立てはじめる。
「ぁっ、…め、…だめぇ…」
力の抜けた上半身を片手で支え、同じように力なく半開きになったままの唇に舌を寄せると、小松も舌を伸ばしてきた。
淫靡な水音が部屋に響く。
暫くの間、聴覚で犯された後、先に小松が果てた。
惚ける顔をオカズに、オレも小松の腹に白濁を浴びせかけた。
 
 
 
 
続く
 
 
 
ラストまで書けませんでした…すみません…。
次が本当にラストです(^^;)