『アレンジ』(ココマ短文)

ふと浮かんだココマの短文です。
思いついたままつらつらと書いたので、わかりにくいかもです(^^;)
 
『アレンジ』
 

占いの仕事を始めたばかりの頃、「彼は私以外の女の子にも笑顔で優しいの、こんなのって辛いわ」と泣く女性があまりにも多くて辟易した。
その彼とやらも、邪な気持ちなどないのにこんな風に思われては堪らないだろう。
だが、いくら駆け出しの占い師とはいえ、彼側を擁護し過ぎる立場になってはいけないことくらい知っている。
どの占い師も使うであろう定型文をアレンジして伝えて、仕事は終わる。
 
――いまボクは、その定型文をどのようにアレンジすれば自分に染み入っていくのか、そればかりを考えている。
 
<終>